母… 迫る死

昨年は入退院を5回繰り返し、

今年2月中旬、

憩室炎からの下血で体調を崩し入院しています。

昨年までの入院中は、食事もできるだけ完食するように心掛け、

辛いリハビリも頑張っていました。

それは、1日でも早く家に帰りたい思いが強かったからです。

 

今回は母の様子がまったく違います。

「私は死ぬんだろう」「私を殺しに来たんだろう」「あんたも一緒に死ね」

等と口走り愕然としました。

 

看護スタッフの方から、身体に触れるのを極端に嫌がられ、

血液検査もできませんし、睡眠導入剤を使用しないと点滴もできない状態

とのこと。それに加え、大声で叫んだり暴れたり、

隣室に行って迷惑行為に及んだりと、スタッフの方々に相当な負担をかけています。

 

数日前は担当医師からの呼び出しで、その日の内に強制退院を勧告されました。

そう勧告されても自宅での介護には限界があり、私の身が持ちませんので、

今週いっぱいは入院させてもらえるように頼み込みました。

次回入院される事態になったら精神病院を勧められましたので、

過去に精神病院に入院しいていたこともあり、

そこの精神病院が引き受けて頂き、来週月曜日には入院します。

 

師に母の近況報告をしました。

「お母さんは死への恐怖が体調の変化とともに募って、

自我の押さえができなくなったのです。誰にとっても避けられない死に

向かって生きているわけですから、心身がしっかりしている間に

自我の開放をできるだけするしかありません。

それができれば、死とは単に、今理解している自分という存在が

無くなる、だけのものとなります」

とお返事をいただきました。