瞑想に助けられて

~金井系一郎先生のお言葉より~
先日、私の部屋に雀が飛び込んできました。
その雀は出口を求めて狂った様に飛び回った挙句に、
疲れきって部屋の隅でじっとしてしまいました。
そこで私は、ようやく窓を開けて外に出してやることができました。
“考える”という部屋に捕らわれている私達は、
出口が無いことに気が付いたとき初めて、
静かに座って、扉が開かれるのを待つことができます。
そのお言葉にまつわる、私の身の上に起きた体験談を簡単にご紹介します。
1991年当時、息子は小学6年生でした。
息子の右目が急に斜視になり、眼科へ診察に連れて行きましたが、
もうその時は、右目は完全に失明状態で、
医師から一言「もうどうにもなりません」との診断を受けました。
失明した原因までは、眼科で判りませんでしたので、
金井先生にご相談し、脳神経外科を受診するように、とご指導を戴きました。
また母親として、自責の念に駆られ動揺している私へは、
「瞑想をして気持ちを静め心を開いていれば、必要なものはすべて与えられます」
とアドバイスを戴きました。
日常生活では、さまざまな想いが交錯し心乱れましたが、
瞑想中だけは、瞑想が深まるにつれ心静かでいられました。
そうした日々を過ごしていると、ふっと”K病院が良い”とひらめき、早速受診させました。
検査結果は、脳下垂体箇所の腫瘍が原因で、
腫瘍に圧迫され右目の視神経が切れているだけでなく、左目も腫瘍に侵されている状態で、
「脳腫瘍の除去手術をし、まだ健全な左目だけでも救ってあげないと。
但し手術の結果、知能停止や植物人間状態になる可能性もあります」と告げられましたが、
延々7時間半の大手術も無事成功し、左目は失明せずに済みました。
金井先生のお言葉通り、必要なものはすべて与えられました。
ひらめきによってK病院に受診したおかげで、良い方向にどんどん事が運んでいきました。
脳神経外科では、執刀されるチームが幾つかありますが、
そのチームの中でも執刀して戴いた教授は、日本で5指に入るそれも脳下垂体を専門分野にされ
ている名医でしたし、麻酔も麻酔科の本部長が担当され、
術後の経過も順調でしたので、1ヶ月ほどで退院することができました。
私のような事態に直面しましても、
瞑想をして気持ちを静め心を開いていれば、その人にとって必要なものは与えられる、
金井メソッドの恩恵を、体験を通して知ることができました。
金井先生のご指導と瞑想に心より感謝しております。2