バナーラス・ガンガーのほとりに在る火葬場の風景です。
布にくるまれ竹の担架に乗せられて運ばれてきた死者は、このガートで火葬されます。
デリーからバナーラスに着いたその日一番に、金井先生が火葬場を案内されました。
燃え上がる焚き火、炎に包まれる死体、その煙と異臭・・・
火葬され形を失くした死者は、遺灰となって母なる河ガンガーに流されます。
目の前で展開される光景を見つめていても、
恐怖や悲しみといった感情が湧いてこないのが、自分自身でも不思議に思えました。
死者の燃え残りをあさって食べている野良犬の姿をじっと見ていると、
肉体そのものが人間の全てではないと感じられ、人間も植物も動物も生きるもの全てに
死が与えられているように、逆に生きることの意味も与えられている筈です。
だからこそ、何故人は生まれ出るのか?、という問いに辿り着きました。
その問いに関する内容は、金井先生著書「ふたたび生まれ変わるあなたに」の中で、
述べられていますので、関心のある方は一読されることをお勧めいたします。
きっとその理由を知れば、あなたの人生の指標になると思います。