体動からのメッセージ・・私の体験

瞑想中に起きる体動は、精神も肉体も静かになっているときに起きるものですから、
精神作用による通常の欲望によって起きるというよりも、多くの場合に、
慢性的な心身の不調和を矯正したいという肉体そのものの欲求によって生じることになるのです。
ですから、瞑想をじっと身体を動かさずに一定の形式に従って座ることだと勘違いしていると、
体動は起きません。またたとえ起きそうになっても、そう思っている精神の支配によって、
抑圧されてしまうのです。
そうすると体動という、瞑想が与えてくれる恩恵も得られなくなってしまうのです。
金井系一郎先生著書 瞑想ー金井メソッドー より抜粋
「多くの場合に、慢性的な心身の不調和を矯正したいという肉体そのものの
欲求によって生じることになるのです」と記されていますように、
体動は身体の不調和を矯正するばかりではなく、心の不調和も整えられます。

~私の体験から~
記憶するところでは、体動が左回りに一週間ほど続き,、それも激しく回ります。
その時点では、慢性的な心の不調和から生じている体動からのメッセージとは気づかず、
結果的に自分自身を窮地に追い込むような行動に走ってしまい苦い経験をしました。
その時期の心の在りようを振り返ってみれば、自我を通せばそれが全ての不幸の源とは知らずに、
偏った独りよがりな考えに囚われ、周りが見えなくなっていました。
私の体験から、体動は身体だけでなく、心の不調和から生じることもありますので、
常日頃の心の状態を見つめ直す機会として捉えてみては如何でしょうか。
体動について・・金井先生のお言葉
体動は心の不調和によっても起きますが、直接心の不調和を表すというよりも、
心の不調和が体に負荷をかけることで、体動が出ると考えてください。