自慢話

久し振りのコラム更新。
8月に入り、母の熱が下がらずトイレに行くのも介助が必要で、
体重60㎏もある母の体を抱え、ベッドに寝かせるのも一苦労。
数日間、熱が下がらないのでかかりつけの医院で検査。
その日は尿が出ないこともあって、紹介状を持って総合病院へ。
さまざまな検査を受け、結果は腎盂腎炎と診断され即入院。
慌てて入用な物を取りに帰り病院へ、今度は今日中に入院手続き
の書類を提出しなければならず、また自宅にとんぼ返り。
この蒸し暑さの中、自宅と病院を3往復は体が辛く感じました。
入院後は抗菌剤入りの点滴をして、日増しに元気を取り戻していきました。
妹夫婦が見舞いに行ってみたら、
「お母さんは、同室の人たちから”先生、先生”と呼ばれているよ!」
と話してくれました。
また、苦労をした自慢話を聞かせているのでしょう。
これまでにも色んな人を相手にさんざん苦労話をしてきたのですが、
どんなに言ったところで不満の量が減るでも無く、不満が解消される訳では
無いのですが・・・ それに気づいていません。
金井先生の著書「ガネーシャの知恵」の中に、
“自分を悲劇の主人公にしない”の節があります。
自分自身を憐れんで、哀れな気分に浸るのです。傷ついた心を守って、
自分で自分に同情している状態は、気持ちの良いものです。
そして次第に、それだけでは物足りなくなって、他の人に訴え始めます。
・・・・・・・  中略  ・・・・・・・
どんなに辛い時でも、自分を悲劇の主人公にするのは、あなた自身以外に
はあり得ません。
自分を悲劇の主人公にするのは、百害あって一利無しなのです。
「百害あって一利無し」 本当にそうですね。
母がどんなに悔やんでみても、解決の糸口は見つからず揚句には、うつ病
を発症し認知症になりつつあるのが、その結果であり現状なのですから。
マイナスの想いから離れることは、とても大事なことだと思います。
8月は母のことで終わりそうですが、
食欲もあり、体調が良いのは何にも増して有り難いことだと思います。