息子が入院して今日で二週間が経ちました。
脳のＣＴスキャン、脳波検査、心電図、神経の検査等、
おかげさまで検査結果では異常がみつかりませんでした。
記憶障害の原因は、甲状腺ホルモン内服薬の飲み忘れと体調が悪い
時や風邪などによる熱がある時には、この内服薬を１錠増やす必要が
ある との説明が担当医師からあったそうです。
この出来事で２５年前の金井先生の言葉を思い出しました。
脳腫瘍の大手術も無事に済み安堵したのも束の間、
執刀して頂いた教授から、「もし指の関節が詰まっていたら、毎日
成長ホルモンを注射しても身長は伸びないでしょう。」との説明をお聞き
して愕然としました。当時の息子の身長はまだ１ｍ４０㎝にもなってい
なかったからです。私はすがる思いで金井先生に救いを求めました。
金井先生から頂いた言葉は、
「あなたはあの時何と言いましたか。命さへ助かればそれで良いと言っ
たのですよ。そうやって人間は欲を出すんです！」
こう言う類の欲の出し過ぎは自分を苦しめます。
「神様どうか命だけでもお助けください。後は何も望みません。」とお願い
しておきながら「神様どうか身長が伸びますように。後は何も望みません
ん。」と次から次に欲が出てしまいます。
最初の気持ちなど当に忘れ果てていました。
金井先生のその一言は衝撃的でしたが、本当にその通りだと気づかせて
頂きました。
当時小学６年生だった息子も今年で３７歳になりました。
その頃を振り返りながらこのコラムを書いていますが、
欲の出し過ぎは、感謝の心を忘れ謙虚さなどどこえやら。
感謝は謙虚さなのだ感じています。
欲張りな心
