瞑想を始めて数年経った頃だと記憶していますが、
その頃の私は、毎日、神経を尖らせ一生懸命に生きていました。
金井先生から、
「あなたの心は、糸で例えるなら、何時もピーンと張っている状態です。
張った糸は緩みがないので、ジャンプすることができません。
緊張した糸はプツンと切れます。適当に緊張の糸を緩める事が必要です。」
とご指導を頂きました。
緊張した糸がプツンと切れる状態が、実生活でどう反映してくるのか、
金井先生に詳しくお訊きしてみました。
「心の糸が切れるというのは、
簡単に言えば極端に余裕がなくなるということです。
従って、切れたときの状況で、自殺になることもあるし、
家出になることもあるし、他人への攻撃になるときもあるし、
その他いろいろな結果となります。
何事もそうですが、結果の形よりも、
本質的になぜそういう結果が生まれるのかを理解することが重要です。」
当時を振り返ってみると、「私は疲れ易い体質では・・」と思っていましたが、
毎日を一生懸命に生きていては、疲れて当然の結果とも気づいていませんでした。
時と場合によっては、一生懸命になることも必要ですが、
私のような生き方では、心の余裕、ゆとりが無いのでプラスになることは一つもありません。
そういう状態でも日々の瞑想は地道に続けました。
今ではささやかな喜び、ささやかな幸せを感じながらの日々を過ごしています。