カジュラホ・西寺院群の公園内を歩いていると 、
数匹のリスが私の前に姿を現わしました。
素早く警戒心が強いので、アップの写真を撮るの
は難しいと思っていました。
でも、どうしてもアップの写真を撮りたい私は、「ねえ、ねえ、写真撮らせてよ。お願いだから。お願い!」
とリスに向かって話しかけてみました。
走り去って行こうとする一匹のリスが私の声に反応したのでしょうか、くるっと振り返りましたので、
「大丈夫、大丈夫、何もしないからお出で!写真を撮らせてね。」
優しく心を開いて話しかけました。そうしたらそのリスが足元まで近づいてきました。
数回、デジカメのシャッターを押し、「もう行っていいよ、ありがとう。」と言うと、
木々の在る方向に走り去って行きました。
ほんの僅かな時間でしたが、そのリスと心が通い合った感じがして嬉しくなりました。
1月8日はNHK文化センターで 第1回目の瞑想
教室を開きました。
正式にカルチャーセンターで瞑想教室を開講す
るのは初めてのことでしたので、その日が迫るに
つれ、「上手く話せるだろうか?」
と不安とプレッシャーで心が重く感じられました。
初講座一週間前、「生徒さんに瞑想を通して、少しでも幸せになって欲しい。」
と溢れる想いが身体の中から湧き上ってきました。話し上手に越したことはありませんが、
私のその想いを言葉に乗せて伝えることができるのなら、それで良いと思えてきました。
とても大事なのは、ハートからハートへのコミュニケーションこそ瞑想の世界なのだと。
カジュラホ・西寺院群で出会ったリスとの出来事がつい昨日のことのように思い出されました。