猫の感謝 ①

8年前に主人の知人が家庭の事情で飼えなくなったので、

生後6ヶ月の雄猫(リンリン)を引き取ることになりました。

我が家には既に5匹の猫を飼っていたのですが、

その猫の境遇を考えると断ることができませんでした。

飼い始めて2年後、

尋常ではない吐き方に即刻アニマルクリニックへ。

検査結果は尿路結石で7日間の入院となりました。

治療費、入院費を含めると十数万円の出費でしたが、

「後1日遅れていたら命はありませんでした」

とお聞きし、命を救うことができて幸いでした。

 

ある日の夕暮れ時一人庭にいると「おかあさ〜ん」

と後方から聞こえたので、振り返るとリンリンがいました。

首を傾げ口をモゴモゴ…

私に分かってもらえるように、おかあさんの一言で

精一杯の感謝の気持ちを伝えたかったのだと感じ取りました。

オウムやインコなら家族に信じてもらえたのでしょうが、

猫が喋る筈がない、と一笑に付されました。